サッと着けられて、長時間の使用でも耳が痛くならないヘッドホンが欲しいなと思い、『KOSS Porta Pro』を購入しました。
チープな筐体からは信じられないくらいヘヴィなサウンドを鳴らしてくれて、ストレスフリーの軽い着け心地はロングセラーモデルなのも納得の完成度。
今回は『KOSS Porta Pro』を、実際に使って感じたこと、イヤーパッドを『YAXI EARPADS』に交換した感想も含めてレビューしていきます。
自宅で長時間の使用を考えている方、屋外で散歩中のお供に考えている方に特におすすめのポータブルヘッドホンですよ。

- 長時間のリスニングOK
- 装着感は不快感ゼロ
- 中毒性のあるヘヴィなサウンド
- 手頃な価格設定
- ポータブルしても音漏れ注意
『KOSS Porta Pro』レビュー

『KOSS Porta Pro』は、1984年の発売から40年以上も継続して販売されている、ポータブルヘッドホンのロングセラーモデル。
優れた音質、軽い着け心地、独特なフォルムデザインで根強い人気があり、時代によってワイヤレスモデルや限定モデルが発売されてきました。
今回、私が購入したのは有線タイプの通常モデル。
Amazonでの販売価格は6,600円とコスパにも優れ、KOSSのほか様々なメーカーを含め、ポータブルヘッドホンの代表的ともいえる製品です。
製品仕様
『KOSS Porta Pro』の仕様はこんな感じ。
形式 | 開放型(オープン型) |
---|---|
周波数特性 | 15 – 25,000Hz |
感度 | 101dB 1mW |
インピーダンス | 60Ω |
歪率 | 0.2%以下 |
ケーブル長 | 1.2m |
コネクター | 3.5mm ステレオミニプラグ |
質量 | 60g |
内容物について

- ヘッドホン本体
- 収納ケース
- マニュアル
外観・デザイン

『KOSS Porta Pro』の本体は手に取ってみると、軽さも相まってとても華奢な印象。
通常モデルはブラックにブルーのアクセントカラーとなっており、クールなメカメカしいデザインをしています。

ケーブルは左右のドライバから伸びており、ちょっと断線しそうで怖いかも。
脱着可能なケーブルへの改造なども人気のようで、方法はネットで検索すれば多くヒットしますので需要があるのでしょう。

バンド部分、ハウジング部分は伸縮と折りたたみ機構があり、ポータブルヘッドホンとしてコンパクトにすることができます。
また「Comfort Zone」というヘッドバンド側圧を3段階で調整するギミックも備わっており、頭の大きさに合った側圧に調整が可能。
理由については後述しますが、この機能は人によっては不要かもしれませんね。
使用感
ここからは『KOSS Porta Pro』を、実際に手に取って使ってみて感じたメリット、デメリットについてレビューしていきます。
聴いていて楽しいヘヴィなサウンド

迫力のある音質は一聴の価値あり!
ふくよかで厚みのある低音、きらびやかで透明感のある高音が、とても心地良く音楽を聴かせてくれます。
いわゆるドンシャリな傾向にありますが、高音の質が良いのでチープな感じはしませんし、音場も広くて下から上まで上手くチューニングされている印象。
低音はブーミーで、リバーブ強めのピアノソロなんかはボワついて聴こえる部分もあるので、普段楽しむジャンルによっては解像度の高さを感じられないかも。

ただ『KOSS Porta Pro』で音楽を聴くと、コレでしか得られない独特のノリ、楽しさが感じられて中毒性がありますね。
一度手放しても、どうせまた欲しくなっちゃうような製品だなと感じました。
80年代そのままのデザイン

Supremeとコラボしたことも話題に。
実物を手に取ってみても、やはり『KOSS Porta Pro』のデザインには惹かれるものがありますね。
ここ最近、80年代や90年代のレトロデザインに現代的な要素を加えた「ニューレトロ」というジャンルがありますが、『KOSS Porta Pro』はまさに80年代の製品。
人気ストリートブランドであるSupremeとコラボしたことでも話題になりましたが、新たな要素を足さなくても、そのままのメカメカしさは現代で十分通用するデザインだと感じました。
不快感ゼロのライトな着け心地

『KOSS Porta Pro』の着け心地は、最高のひと言。
不快感をまったく感じない軽さと側圧で、長時間のリスニングでも問題ありません。

さらに私はイヤーパッドを『YAXI EARPADS』に交換してみましたが、耳への安定感が増してリスニングポイントの固定ができるのが好印象。
ヘッドホンをお気に入りのカラーで彩ることができるので、『KOSS Porta Pro』を購入する方は一緒に購入するのをおすすめします。

ちょっと気になる点が、側圧を調整するギミック部分は、私自身あまり活用できておらず、コレって必要なんですかね?
そこまで効果を実感できませんし、素で着け心地が良いので恩恵がわからないのが正直なところ。
ポータブルとしてはちょっと……

『KOSS Porta Pro』は盛大に音漏れするので、公共の場では使用できませんね。
ポータブルヘッドホンとして持ち出したい気持ちはあれど、散歩などの屋外でないと使うのは厳しいかも。
またイヤーパッドを『YAXI EARPADS』に交換すると付属のポーチに収まらなくなってしまうので、自宅での長時間リスニング、屋外での使用に限って使うことになるでしょう。
『KOSS Porta Pro』レビュー|まとめ

ここまで『KOSS Porta Pro』を実際に手に取って、使ってみて感じたメリット、デメリットについてレビューしてきました。
装着感はヘッドホンとして最高峰の快適さで不満はまったくありませんし、サウンドも中毒性を感じて満足度の高い製品という印象。
デスクで長時間作業をするお供にヘッドホンを探している方には、これ以上無いくらいおすすめですね。
今回、私が購入した有線モデルはもちろん、現在はワイヤレスモデルも販売されているので、気になった方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
それでは、お疲れ様でした。
